2021年5月23日
 ヨハネの福音書 1章12〜13節 ローマ人への手紙 8章14〜17節
題目 「神の子とされる恵み」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

 私たちは、イエス様を信じたその時、神の子として認知された。天国の国籍が与えられた。神の家族の一員とされた。義とされた私たちが神の子とされ、神ご自身の家族の中に受け入れられた。天の父の子供とされて、天の父の持つ良いものすべてが与えられる。
 子とされるとは、養子の意味である。私たちのかつての親はサタンだった。人間はアダムが罪を犯したため、神から断絶され、神の子どもである立場を失い、 サタンの子となってしまった。しかし今はサタンとの親子関係は完全に解消された。サタンとの関係を存続したまま、神との関係を持つことはできない。神の子 とされた者は、サタンとの関係を断ち切った。私たちが神の子であることと、イエス様が神の御子であることは違う。イエス様は神の一人子、神の実子である。 しかし私たちが神の子としていただいても、神にしてもらうわけではない。私たちはあくまで養子として神の子とされる。子として生まれ、子として認知された ら、子としての身分が取り消されることは決してない。
 そして子供は、親の財産を相続する。人間の親でも子供に良きものを与えようとする。神様は私たちの天の父である。天の父の子供とされた者は、天の父の持つ良いものすべてが与えられる。私たちは皆、無限の祝福を相続する。私たちの相続する資産は、今、天に蓄えられている。
 私たちが神を父よ、お父さんと呼ぶことが出来ることは何と素晴らしい特権か。神の子供の特権。
 しかし、神の子とされた私たちは、この世でいましばらくの間苦しまなくてはならない。それはこの世が天国ではないから。そして、神様が私たちを子として 訓練するために、それらの苦しみを許している。賢く成熟したクリスチャンとして成長するため。私たちを清めて天国人としてふさわしく整えるためである。苦 しみああるのは愛されている証拠であり、さらに期待されている証拠だる。そして試練と共に脱出の道を必ず備えていてくださる。
 苦しむのは今しばらく、もうしばらくである。やがて神様の良きものすべてを子供は必ず相続する。イエス様との共同相続人という何と素晴らしい祝福か。
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