私たち罪人の赦しのために、へりくだって下さったイエス様は、父なる神様によって四つの点で高められた。
1.よみがえり
十字架に死なれたイエス様は、肉体をもって復活した。しかし復活したイエス様の体は、単に物質的な肉体ではなく、時間と空間に制約されない霊的な体でも
あった。神の国、天国の環境に適合する新しい性質を持った霊的肉体を持ってよみがえられた。いわば天国的肉体をもってよみがえられた。キリストの民である
私たちは、世の終わりにキリストと同じように、栄光の体、肉体を持ってよみがえり、神の国に迎え入れられる。
2.昇天
天とは、罪の汚れの及んでいない神の御許であり、罪とその結果としての悲しみ苦しみ悩みの一切無いところ。イエス様の民が、救いの完成の時に入れられ
る、天の住まいを備えるために、天に帰られた。そしてやがてまた来てくださり、私たちを迎えに来てくださる。十字架の死と、陰府にまで下られてへりくだら
れたイエス様は、天にまで高められた。
3.父なる神の右の栄光
天に昇られ高くされたイエス様は、さらに最も高い地位を与えれれた。父なる神の右の座にお座りになった。権威と栄光の座であり、一切の権威、能力を与え
られ、この権威と能力を用いて教会を統治し、守り、救いの完成にまで導かれる。イエス様は、神でありながら人となられ、苦しみ、貧しさを経験され、十字架
に死なれよ身にまで下られ、とことんへりくだられた。それで父なる神は、イエス様をもっとも高く最も栄誉ある地位につかせられた。この世に来られる以前に
持っていた栄光へと再び戻らせた。
4.再臨
キリストが高められる最高の状態は、キリストが審判のために肉体をもって再びこの世に来られることによって実現する。再び来られる時に、イエス様は最も
高くされる。最初に来られた時には、罪人である人類全てに仕えるしもべの姿をとって来られた。しかし世の終わりに再び来られる時には、栄光と権威に満ちた
永遠の審判者として来られる。全ての者は、その審判の前に立たされる。その時、イエス様は神の律法を基準として、峻厳な最終的、永遠の審判を下される。キ
リストご自身と神の民の敵を滅ぼされ、最後の敵である死をも滅ぼされる。