2021年3月28日
 申命記 18章18〜20節
題目 「イエス様の預言者の務め」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

 罪を犯す前のアダムは、神 との完全な交わりを持っていたので、人間が知るべき真の知識を完全に持っていた。しかし罪を犯したアダムは、神との交わりが失われ神の形も失われ、神につ いての真の知識も失ってしまった。そのため私たち人間は、自分の力では神について決して知ることが出来なくなってしまった。そこで神様は、私たち人間に、 ご自分を知らせるために、預言者を送ってくださった。
 神様はモーセに、やがてあなたのような預言者を送る、と約束された。この約束は、キリストによって実現した。キリストは私たちに神について教えることに よって、預言者の働きをされる。キリストは、ご自分のことばである聖書を通して、私たちの心に住む聖霊によって、教会にご自分の考えをいつも示される。キ リストは、私たちの救いに必要なすべてを示される預言者の務めをされる。
 旧約の預言者たちは、神のことばを神に代わっていわば間接的に語った。しかしキリストは神のことばそのものである。預言者とは違ってキリストのことばは 神の直接のことばである。言葉も行いも存在も人格もそのすべてが神のことばである。キリストこそ神を解き明かす完全な預言者である。
 イエス様の預言者としての働きは、今も天に昇られても続いている。キリストの聖霊を通して、キリストは聖書のことばを私たちに示され、信仰を与え、保 ち、きよめ、救いを完成させてくださる。キリストは受肉前、受肉後、昇天後の全てにおいて、み言葉と聖霊を通して、私たちの救いについて、神のことばを示 し続けられることによって、預言者の務めを果たしておられる。
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