2021年3月21日
 使徒の働き 3章22節、ヘブル人への手紙 7章24〜25節、ヨハネの黙示録 14章14節
題目 「イエス様の三つの務め」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

 アダムが罪を犯して以来、 神の民は、神が送ってくださると約束していた方が現れるのをずっと待っていた。この方は、サタンとその働きを打ち壊す方である。待っている間に、神さまは 民に預言者、祭司、王という3種類の特別な人々をお与えになった。これらの人々は、神様が約束していた方がどのような方であるかを表していた。イエス様は 贖い主として、ご自分の民のために、預言者、祭司、王という三つの務めを果たされる。この世においても、天においてもその働きをしておられる。イエス様が 人となって地上でへりくだられた時にも、完全な預言者、祭司、王であった。イエス様が父なる神様によって高くされた時にも、完全な預言者、祭司、王であ る。

(人間)
 神は人間をご自分のかたちに似せて創造された。罪を犯す前のアダムは、神の形としての真の知識と聖さ義とを持っていた。つまり人間は、神のかたちである 預言者、祭司、王としての性質を本来持っていた。預言者は神からの真の知識を、祭司は神からの聖さを、王は神からの義を持つ。しかし、アダムが罪を犯して 堕落した時、それらの神のかたちは失われ、無知と汚れと罪とを持つものとなった。

(救い)
 人間は堕落したことによって、無知で、不義で、罪深いものとなった。人間は、この無知が真の知識に、不義が義に、罪深さが聖さへと変えられる時に救われ る。実際には、キリストを知る真の知識が与えられ、キリストの十字架の贖いで義とされ、キリストを信じ受け入れることにより罪を悔い改めて罪から離れ聖さ に歩む、この全体が救い。言い換えれば、私たちはイエス様に私の預言者、祭司、王となっていただくことによって救われる。

(教会)
 イエス様は教会の頭でる。それは、イエス様を教会の唯一の預言者、祭司、王として認めることである。真の教会のしるしは、神のことばを忠実に説教する預 言者の働き、聖礼典を正しく行う祭司の働き、教会訓練を行う王の働きを行うことである。これらの3つは分離されるものではない。イエス様のこの務めはイエ ス様のご性質をそのまま反映している。教会は教会の頭であるイエス様を映し出すところである。預言者、祭司、王であるイエス様の務めを泉教会においてこれ からも行い続け、主の教会を共に建てあげてゆきたい。
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