神の選びの民の唯一の贖い主は、イエス・キリストである。キリストが贖い主として働かれるためには、神としてのご性質と人間としてのご性質を一つの人格の中に共に持たれるのでなくてはならない。
イエス様は神様なので、永遠の初めから、神の御子として存在しておられた。そしてイエス様は神様であることを止めることはなかった。しかし同時に完全に
人となられた。マリヤのお腹で10カ月過ごされた。他のすべての人と同じように生まれた。赤ちゃん時代を過ごし、成長して大人になった。わたしたちと同じ
人間として誕生し、成長された。しかし、私たちと違う点は、罪を持っていなかった唯一の人間である。もし罪を持っていたら、その刑罰はあくまで自分の罪の
ためであり、私たち罪人の身代わりにはなれない。身代わりとして贖いを成し遂げ、救いを達成するためには、全く罪の無い人間でなければならない。キリスト
は聖霊によって身ごもった処女マリヤから生まれた。真の父は神である。マリヤからは完全な人間性を受け継いだが、聖霊によってマリヤの罪は受け継ぐことな
く、聖なる者、父なる神の実の子として生まれた。それ故に、イエス・キリストは神でありながら、同時に人であられた。神と人との両方の性質を一つの人格の
内に持って地上に来られた。
イエス様は神であったので、十字架の身代わりの死は、ご自分の民の罪を支払うのに十分な価値があった。私たちの罪に対して神様の怒りのすべてを取り除く
ために死ぬことが出来るただ一人のお方である。イエス様だけがただ一人の救い主、贖い主、神と人とのただ一人の仲介者である。イエス様は、完全な人性と完
全な神性を一つの人格の中に持ってこの世に来られた故に、救い主としてのお働きを完全に成し遂げられた。
よみがえったイエス様は、これからも人性を捨てることは決して無い。天国に行かれた後も神性と人性の両方を完全に持っておられる。この私たちの唯一の救い主、贖い主イエス様に、感謝と賛美をささげよう。