アダムはどこででも見かけ
る私たちと同じような人間だった。しかしアダムは赤ちゃんとして生まれ、成長したのではない。神はアダムを初めから完全に成長した大人の人間として造られ
た。アダムはまさしく最初の人間だった。他のすべての人間は、皆アダムから出た。エバでさえ、アダムのあばら骨から作られた。エバが造られる前は、一時期
世界中でたった一人の人間であった。大切なことは、アダムは彼の後から生まれる全人類の代表だったことである。神様はアダムを全人類の代表とした。もしア
ダムが完全に神に従うなら、神は人に命を与えるという約束=契約をアダムと結ばれた。そしてもし従わなければ、彼は死ぬと警告された。言いかえれば、従え
ば死ぬことのない永遠のいのちが契約されていた。アダムは彼から出てくる全人類の代表である故に、神が契約を結ばれた時、アダムから出てくる全ての人々と
契約を結ばれた。その時もしアダムが神に従うことを選んでいたら、全人類が神に従ったものとみなされていた。そうしていたらアダムだけでなく、全人類が神
との平和な関係を持ち、永遠のいのちを得ていた。しかし、アダムが従わなければ、神の警告通り全人類が死を経験する結果となった。
しかし神は、もう一人の代表者を神の民のために選んでおられた。イエスキリストが人となって神に完全に従う生涯を送ること、そして神の命令を全て一度も
破ることなく完全に守ることを、神は計画しておられた。私たちがイエス様を信じる時、神はイエス様の完全に従順な人生を、私たちがあたかも生きたかのよう
に見做してくださる。イエス様が私たちの代わりにして下さったもう一つのことは、神の民に代わって死んでくださったこと。私たちの罪に対する神の罰をすべ
て受けてくださったことである。アダムは全人類の代表である。彼が神に従わずに罪を犯し堕落した時に、私たち人間すべてが彼にあって罪を犯し、彼と共に堕
落した。しかし、イエス様はご自分の民全てを代表しておられる。イエス様が神に完全に従った時、イエス様はご自分を信じるすべての人に代わってそれをして
下さった。イエス様が十字架で死なれた時、イエス様はご自分の民に代わって、彼らの罪の罰と呪いと裁きをすべてその身に受けて死んで下さった。神様がイエ
ス様を与えて下さったことはどれのど感謝すべきことか。イエス様が私たちに代わって成し遂げれたことはどれほど感謝すべきことか。