2021年1月24日
 創世記 2章15〜17節
題目 「いのちの契約」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

問12「神は創造された状態にあった人に対して、どのような特別の摂理の行為を行われましたか。」
 答「神は人を創造された時、完全に従うなら命を与えることを人と契約されました。しかし、善悪の木から取って食べてはならない、食べるなら死ぬ、と言われて禁じられました。」
 
 人間が神に完全に服従するなら、「いのち」を与えると約束した。それによって滅びることのない命、永遠のいのちが与えられる。神に造られた時の人間、ア ダムは、この服従のテストに合格するまでは、死か命か、どちらの可能性もあった。完全な服従によって、永遠の命が与えられる。これは終わることのない命の 祝福であり、再び取り去られることのない命を満喫するという、至高の祝福である。逆に不服従によって、死が与えられる。それは私たちが普通に考える肉体の 死、私という存在が終わるということにとどまらず、全ての命の源である神から永遠に引き離されること。肉体の死とは、この根源的な死のほんの一部に過ぎな い。神様は人に完全な従順が出来るように神のかたちに人間を造られ、非常によく人間を造られた。創造された時のアダムは、罪を持っておらず、このテストに 合格するための十分な能力を与えれていた。ただ彼らの意志の自由にすべて委ねられていた。
 しかしアダムは神に背いて罪を犯した。私たち人間すべては、このアダムの罪を受け継いでいる。その結果、彼の体は死ぬこととなった。その瞬間ではなく、 その時から死が始まった。肉体は老い始め、弱くなり、最後には老いと病のために死ぬ。そしてアダムとその子孫も霊的に死ぬ。アダムから受け継いだ人の罪が その人を神から離れさせ、その人を神の敵とする。
 しかし神は、なおも人間を憐み、第2のアダムであるキリストを私たちに送ってくださった。完全な従順、完全な身代わりの死、それによって、私たちに命の道を再び開いてくださった。
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