2020年12月6日
 マタイの福音書 28章19節
題目 「神の永遠のご計画」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

1.神の聖定とは、神のみこころの熟慮による永遠のご計画
 神はご自分が造られた世界に対して、ご自分のご計画を持っておられる。造っただけで、あとは放っておかれる神様ではない。この世界を創られたお方は、こ の世界がどうなるのか、すべて完全なご計画を持っておられる。その計画は永遠であり、完全なものである。神は私たち人間とこの世界に起こるすべての事を前 もって決めておられる。この世には、偶然とか、たまたま、はない。私たちの目にそう見えても、全てが神のご計画の中にある。
 人間には自由が許されている。人間は自分の意志で決断したその結果を刈り取らなければならない。自分の犯した罪を神のご計画のせいにすることはできない。しかし、神の聖定とご計画は、私たちの自由意志による行動も全て含んでいる。
 
2.神は創造と摂理の御業においてその聖定を実行される
 神は、この世界全てのものの創造者であると同時に、保持者として、人間の行為を導き、ご自分の世界を支配される。私たちが科学を学ぶ時、神の創造の聖定を学んでいるのであり、歴史を学ぶ時、摂理に関する神の聖定を学んでいる。
 全ての創られたものは、神の恵み深い摂理の中に保持される。私たちの救いは神が主権を持って計画されていた。また神は、私たち一人一人の人生において も、全ての細かいところまで定め、実行される。そしてすべてを益としてくださる。辛い過去を持っている人もいる。人に言えない苦しみを抱えている人もい る。しかし、あなたの苦しみも、神の深いみこころ、ご計画の中にある。そのことを信じるのが難しいかもしれない。
 しかしこの世で一番不合理なのは、神が人となって、この世に生まれてくださったことである。妬みに支配されたユダヤの指導者たちは、イエス様についてう そをついて死刑にした。神の子、子なる神が死なれる。これ以上の不合理、悪はない。しかし、イエス様の苦しみは神のご計画だった。ご自分の民の救いのため に、罪の身代わりとして殺されることが神様の最初からのご計画であった。
 不合理と思えることも含めて、私たちに起こるすべては、父なる神の深いみこころの中にある。そうであるなら、必ず変わらない愛の内から来ている。そのことを固く信じ、主の深いみこころ、ご計画に信頼して、御国に至るまで歩みたい。
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