2020年11月29日
 マタイの福音書 28章19節
題目 「三位一体の神」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

 問5「一人より多くの神がおられますか。」
「ただ一人、生ける、まことの神がおられるだけです」

 問6「その一人の神様には、いくつの人格がありますか」
「その一人の神様には、三つの人格があります。御父と御子と聖霊です。この三つは、一人の神様であって、実態が同じで、力と栄光において同等です。」

 この世には、多くの神々と呼ばれる存在がある。しかし真の神は天地の創造者なる神のみで、ただ一人の真の神のみがおられるだけ。他のすべての神々は、ど んなに崇高であっても、人間が探求し人間が考え出した。神は生ける神であって、根本原理とか、運命とか、観念とかいった、命の無いものの別名ではない。最 初の人間アダムが造られた時、アダムは神様が一人しかおられないことを知っていた。しかし、アダムとエバが罪を犯し、その罪が子孫に伝わったため、それ以 降すべての人が罪深い心を持って生まれるようになった。そのため、人は聖い神様を信じたくないし、従いたくもない。その代わりに、自分に都合の良い神々を 次々と作り始めた(ロマ1:23)。
 真の神は三位一体の神様で、ただ一人の神がおられるだけだが、このお方は三つの人格を持っておられる。御父と御子と聖霊の三つの人格を持っている、一人 の神様。これは誰にも理解できない。しかし、神様ご自身のことばである聖書を通してそのように自己紹介しておられるので、私たちはそれを信じ受け入れる。 私たちが子の聖書のおしえを信じる唯一の理由は、聖書がこれ以外の見解を許さないから。
 父と子と聖霊は共に一人の神であり、この父と子と聖霊はすべて同じ本質、実態からなり、同等の力、同等の栄光を持つお方である。しかも明確な区別のある3つの人格を持つお方である。聖書は御父だけでなく、御子も御霊も神であることをはっきり教えている。
 創1:26〜27において「神」と「ご自身」は単数形だが、「我々」は複数形で旧約時代は謎だった。それは新約になって、「我々」が何を指すか明らかと なった。マタ28:19の「名」は単数形で、父、子、聖霊の一つの名であって三つの名ではない。ここに三つの別々の人格が一つの存在として示されている。 私たちは三位一体を完全に理解できない。しかし聖書がこう信じなさい、と言っていることをそのまま信じなければならない。
 コロナ禍への恐れ、漠然とした不安を持つ私たちを、日々守り支え、愛しいつくしんでくださる、この三位一体の神様がいつも共にいてくださることを覚え、信頼してゆきたい。
このウィンドウを 閉じる