2020年11月22日
 ヨハネの福音書 4章24節
題目 「神のご性質」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

 問4:「神はどのようなお方ですか。」
答:「神は、その存在、知恵、力、聖性、義、慈しみ、まことにおいて、無限、永遠、不変の霊です。」

 真の神は霊であって、物質的な存在ではなく肉体を持たない。体を持つとは、それ自体有限なことを意味する。しかし神は無限、永遠、不変なお方である。霊 なるお方は目に見えず、手で触れることもできない。神が霊である、ということは、偶像や、被造物:造られた何かを神とする迷信から真の神への信仰に導く。
無限とは、空間的に限界のないことである。私たち人間は、ある時間に一つの場所にしかいることが出来ない。しかし神は、同じ時間にどこにでも存在される。空間は神が作られたので、いない所はない。
 永遠とは、時間的に限界が無いことである。神は時間を超越したお方であり、時間も神が造り定められた。神にとって、過去、現在、未来も無い。全てが神に とって今である。神は成長したり、年老いたり死んだりしない。いつも常に存在し、決して終わりがない。永遠の初めから存在し、永遠の終わりまで存在してい る。神様にははじめも終わりもない。
 不変とは、神はその本質において、また言葉において、全く完全なお方であるゆえ決して変わらないお方である。神に影響を与えて、その本質を変えさせるよ うなものは何も無い。神はすべてを完全に知っておられるので、その考えを変える必要が無い。神は全能なので、何かをする時にも難しすぎるからと言って、そ の方法を変えなければならないことはない。神様が今より成長することはなく、良くなることもない。神様はすでに完全だから。もちろん悪くなることもない。
 神は存在において、満ち足りたお方、他の何者にも依存する必要が無いお方。知恵においては全知者。一切は神の前に明らかで、隠れるところは何も無い。力 において全能者。無より有を創造されたお方。最も聖く、最も正しく、最もいつくしみ深く、最も真実なお方。聖くないこと、不義、悪、偽りに対して、最も恐 るべき審判者。神を恐れる者に対して、救いを全うし、最も憐み深く、いつくしみ深いお方。
 神様は聖いお方なので、私たちの罪を決して無視することはできない。けれども無限にいつくしみ深いお方は、御子イエス様が私たちの身代わりに罪の罰を受 けるようにしてくださった。イエス様を信じるすべての人は、神様の怒りと裁きから守られ、神様の祝福を受ける。神様からのすべての善きものを頂く。
 神の慈しみは、私たち神の子全てに及ぶ。コロナ禍で恐れやうつに支配されそうな私たちを憐み、皆さん一人一人に日々の恵みと守りを与えて下さる。
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