2020年7月19日
 ダニエル書 1章1〜4節
題目 「神に信頼したダニエル」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

 ネブカドネツァル王はエル サレムを占領し、多くの捕虜をバビロンへ連行した。ダニエルもその一人で、、故郷の地に戻ることなく異国の地で生涯を閉じている。しかし、ダニエルたち は、そのような厳しい環境の中で、懸命に、忠実に神のみ心に生きつつ、神と共に過ごす。神に命を懸けても従順に従うダニエルたちに、神は豊かな祝福を与え た。ネブカドネツァルは、ダニエルにバビロン全土を治めさせる高い地位に付けた。ある時ダニエルは、ネブカドネツァルの夢を解き明かし、王の高ぶりに対し て警告を与えた。そしてダニエルの警告はやがてネブカドネツァルの上に実現した。そしてネブカドネツァル王は神の前に悔い改めた。

 その後、ネブカドネツァルが死んで権力争いの末に、ナボニドゥスとその息子ベルシャツァルが王位についた。ベルシャツァル王は高ぶって、神を冒瀆した。ダニエルの預言の通りに王は殺され、バビロンは滅んでペルシャの時代になった。

 ペルシャ王ダレイオスから大臣に抜擢されたダニエルは、他の大臣からねたまれ、神への祈りを口実にライオンの穴に投げ込まれた。しかし、神がダニエルを守ってくれた。その時、ダレイオス王は神を賛美している。

 ダニエルを救い出された神は、今も生きておられ、私たちを救い出される。コロナにおびえることよりも、「彼が神に信頼していたからである。」(6: 23)とあるように、神に信頼することが私たちの務めであり、思い煩わう必要はない。今の世界を本当に動かし、支配しておられるのは神である。いつの時代 でも、万軍の主、王である神、キリストがこの世界をご支配しておられる。心配の種は尽きない。私たちは出来ることには最善を尽くしつつも、出来ないこと、 私たちの力を越えることには、思い煩わないで主に委ねる。この世を支配されている神は、私たちの健康も、命もご支配し、守っておられる。全てをご支配して おられる神にお任せして、そこに安らごう。
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