2020年6月7日
 ローマ人への手紙 4章16〜25節
題目 「信仰の父アブラハム」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

1.生い立ち
 アブラハムは異教の家庭に育ち、偶像と迷信の中で成長した(ヨシ24:2)。しかしアブラハムは、人生のある時点で全能の神と出会い、神の招きに応答した。

2.信頼
 信仰によって一歩踏み出した者のために主はすべてとなってくださる(創15:1)。
神に全て委ね、神が下さるものに満足して、人からは受け取ることをしなかった。

3.失敗
 しかし、アブラハムも完全な人間ではなかった。飢饉がひどくなった時、エジプトに下った時、彼の信仰の姿勢は崩れ、自分の保身のため、妻サラを妹と偽った。

4.忍耐
 アブラハムには、なお神の祝福の約束が与えられていた(創15:5〜6)。 にもかかわらず、彼はハガルによって、イシュマエルを儲けた。しかし神は不信仰に陥ったアブラハムを見捨てず(創17:1)、彼は神によって、再び信仰に立ち返った。

5.行い
 真の信仰は、必ずその行いとして現れなければならない(ヤコブ2:21)。神に立ち返ったアブラハムは、神へ絶対服従し、その子イサクを主に捧げた。

6.祈り
 彼は、神との親しい交わりの中に歩んだ「神の友」(ヤコブ2:23)であった。つまり祈りの人であった。

7.希望
 彼は地上にあって、天国の希望を固く持っていた(ヘブル11:8〜16)。彼は、自分を葬る墓地以外、何も必要としなかった。

8.祝福
 アブラハムがすべてを捨てて従った時、大いなる祝福の約束が与えられた(創12:1〜3)。 アブラハムに見るこの「信仰の従順」(ロマ1:5、16:26)は、神の無限の宝を開くカギであり、信仰こそ真の富である。
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