使徒信条で「私は聖霊を信 じます」と告白しますが、この告白の重要な意味は「神ご自身に他ならない聖霊が、私たちの内に生きて働いておられることを信じる」（17）ということで す。「私は私とともにおられ、私の内におられる聖霊を信じます」ということであり、言い換えればこの私の人生に対して信頼を持つことです。転んだり躓いた り、失敗したり落ち込んだり、怒ったり争ったり、悩んだり悲しんだり、そんな私の内に聖霊なる神様が共にいてくださる。そうであるなら私の人生捨てたもの ではない。何とかなるのです。

　「私は聖霊を信じます」と告白する時、命の息である聖霊が私にも吹き込まれた、このことを信じます、と告白しているのです。聖霊なる神が、三位一体の神 が、今自分と共に生き、自分を支えてくださるのだ、ということを信じる。上手に生きよう、とか、頑張って生きようとか、クリスチャンらしく生きようそう いった努力ではない。聖霊なる神の導きを信じて生きる、ということです。そうなら、この私の人生に対して信頼を持つことが出来るのです。
聖霊を信じるその時、聖書のことばと自分を結びつけることが出来ます。主イエス様の十字架が、甦りが、自分にとってかけがえのないものだと皆さんが信じられているのは、皆さんが事実聖霊に捕らえられているからです。

　私たちの地上の現実を見る時、神の子とされたなどとは到底思えないような現実がいくらでもあるかもしれません。しかし、なお神の霊は私たちと共にあり、 私たちの内に居てくださり、「アバ父」と呼ぶ力を生むのです。目に見えるすべてが私たちのことばを失わせるようなさ中においても、キリストの御霊は、なお 私たちに「父なる神様」「天の父よ」そう叫ばせてくださいます。

　「私は聖霊を信じます」教会はこの信仰を告白し続けて生き続けてきました。「私は聖霊を信じます」そう告白してこれからも生き続けます。