1.ダビデのうつ
詩篇42篇をダビデの作と考えるなら彼の状況は、かなり厳しいものだった。何よりも大切にしていた神への礼拝の場所にも行けなかった。絶望の響きがある。
2.自己憐憫
彼が苦しんでいる時、人々は「おまえの神はどこにいるのか」とあざ笑われ、「昼も夜も私の涙が私の食べ物でした。」と彼は自己憐憫の状態に陥っていた。
3.事実を認め受け入れる
「わがたましいよなぜおまえはうなだれているのか。私のうちで思い乱れているのか。」ダビデは自分の状態から逃避しないで、自分のうつを認める。事実を認め受け入れることが大切。
4.主に告げる
次にダビデは、神にその事実を告白した。「なぜあなたは私をお忘れになったのですか。なぜ私は敵の虐げに嘆いて歩き回るのですか。」それに対する神の約
束は「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない」(ヘブル13:5)、「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」
(マタイ28:20)
5.自分に質問をしよう
ダビデは、自己憐憫を止め、自分の魂にうつの原因を訪ねている。私たちも自分の魂に質問してみましょう。「わがたましいよなぜおまえはうなだれているのか。私のうちで思い乱れているのか。」
6.ダビデのうつの解決
「神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の救い私の神を。」神を待ち望むことを自分の魂に命令しよう。失敗や環境、状況に目を向けるのではな
く、神に向かって目を上げ、意志を持って神を待ち望もう。霊的うつ、それは希望や自信や信頼を失った時に襲ってくる。現状はどうあろうとも、神はこの世界
を支配しておられることを信じれば、なお神を待つことが出来る。聖書の最後、黙示録は神を待つ姿勢で閉じられている。「これらのことを証しする方が言われ
る。『しかり、わたしはすぐに来る。』アーメン。主イエスよ、来てください。」(22:20)