2020年1月12日
 マルコの福音書 11章12〜19節
題目 「良い実を結ぼう」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)

1.いちじくの木を呪われたイエス様
 いちじくの木は、イスラエルの象徴であった(エレミヤ8:13)。イスラエルは、形式的儀式は行っていたが、心は主から遠く離れていた。それはちょうど 葉ばかり茂って、少しも実を結ばない無花果と同じであった。主の呪いは、実りのないイスラエルに対する裁きを表わしている。実を結べないイスラエルに代わ り、やがて異邦人が実を結んで行くことになる。

2.宮をきよめられたイエス様
 当時の宮での両替やいけにえの動物の販売は、悪質な利益の場となっていた。しかも異邦人の礼拝の場所を占拠し礼拝を妨げていた。イエス様は彼ら商売人を 宮から追い出された。異邦人も含めた「すべての民の祈りの家」であるはずの宮が「強盗の巣」のように、人々から不当な利益を得る場所になっていた。その総 元締めは、イスラエルの宗教的政治的最高実力者、アンナスであった。イエス様は、このアンナスと彼の養子で大祭司カヤパの宗教的権威に挑戦した。イエス様 はやがて彼らに殺されることになる。こんな宗教指導者たちに宮と民の信仰は支配されていた。

3.私たちも良い実を結ぼう
 主は「祈りの家」から商売人たちを追い出した。主は「祈り」を求めておられる。教会が本当に「祈りの家」となっているだろうか?主はご自身の宮に霊の実を探しに来られたが、なにも見出せなかった。私たちの教会に主が来られたら、豊かな御霊の実を見出されるだろうか?
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