1.いちじくの木を呪われたイエス様
いちじくの木は、イスラエルの象徴であった(エレミヤ8:13)。イスラエルは、形式的儀式は行っていたが、心は主から遠く離れていた。それはちょうど
葉ばかり茂って、少しも実を結ばない無花果と同じであった。主の呪いは、実りのないイスラエルに対する裁きを表わしている。実を結べないイスラエルに代わ
り、やがて異邦人が実を結んで行くことになる。
2.宮をきよめられたイエス様
当時の宮での両替やいけにえの動物の販売は、悪質な利益の場となっていた。しかも異邦人の礼拝の場所を占拠し礼拝を妨げていた。イエス様は彼ら商売人を
宮から追い出された。異邦人も含めた「すべての民の祈りの家」であるはずの宮が「強盗の巣」のように、人々から不当な利益を得る場所になっていた。その総
元締めは、イスラエルの宗教的政治的最高実力者、アンナスであった。イエス様は、このアンナスと彼の養子で大祭司カヤパの宗教的権威に挑戦した。イエス様
はやがて彼らに殺されることになる。こんな宗教指導者たちに宮と民の信仰は支配されていた。
3.私たちも良い実を結ぼう
主は「祈りの家」から商売人たちを追い出した。主は「祈り」を求めておられる。教会が本当に「祈りの家」となっているだろうか?主はご自身の宮に霊の実を探しに来られたが、なにも見出せなかった。私たちの教会に主が来られたら、豊かな御霊の実を見出されるだろうか?