1.十字架の予告
イエス様はエルサレム、つまり十字架を目指して先頭に立って歩かれた。弟子たちは驚きと恐れを覚えながら従っていった。しかし、本当に十字架の道を歩ま
れたのは、主イエスだけで、実際弟子たちは誰もついていけなかった。イエス様について行く者は、「自分を捨て、自分の十字架を負い」(8:34、35)従
う覚悟が必要である。十字架の予告はこれで3度目。
2.ヤコブとヨハネの願い
十字架を目指すイエス様の苦悩をよそに、ヤコブとヨハネは、イエス様が王国を樹立したときに、ナンバー2、ナンバー3の最高の地位を確保しようとした。
彼らの動機は忠誠心ではなく野心であった。他の弟子たちは、出し抜かれ腹を立てた。しかし、思っていることは似たり寄ったりであった。十字架を覚悟してエ
ルサレムに向かっていたイエス様は、このことを否定していない。「杯」「バプテスマ」とはイエス様が受ける苦しみである。
3.仕える者に
イエス様に従う者は、みなに仕える者となることを命じられた。先に立つ者は、しもべとなることを命じられた。弟子たちは、その後これらのイエス様のこと
ばを思い返し、そのように生き、また死んでいった。イエス様は、彼ら12使徒に教会をゆだねられた。彼らはただ主イエスに召され、その召しに最後まで従っ
た。黙示21:14には旧約と新約の主の民が一つにされ子羊の花嫁とされた栄光の教会が、天の都を形成している。