1.兄弟を愛しなさい(7〜11)
ヨハネは、読者が守るべき主の命令について具体的に語る。それは、兄弟を愛することだと説き明かしながら、光の中で行うこととは何であるかという問いへ
と導く。光の中を歩むこととは兄弟を愛することであり、主のみことばに従うことである。その反対に、やみの中を歩むこととは兄弟を憎むことであり、主のみ
ことばに従わないことである。
肉に属するものは、兄弟を憎み、霊に属するものは、兄弟を愛する。
2.自分自身を知りなさい(12〜14)
ヨハネは、読者が自分の身分を明確に知ることが、兄弟愛の動機となり、また、世を愛さない動機になると説明する。
3.世を愛してはならない(15〜17)
ヨハネは、読者の身分についてしっかりと説明した後に、世を愛してはならないという、さらに大きな主題を取り扱う。主を知って光の中にいるならば、兄弟
を愛すべきであり、また、世を愛してはならないのである。世を愛するとは、やみの中を歩むということである。世の愛は、主の愛を妨げる。主の愛がなけれ
ば、兄弟を愛することはできない。