ここには、福音の核心とその倫理が凝縮されている。イエス様の受肉が事実であること、この主イエスと信徒の間には交わりがあること、この交わりのためには罪の悔い改めが必要であること、この交わりの中にある人は主の御性質に似てゆくものとして歩むことが記されている。
1.いのちなるキリストとの交わり(1〜4)
キリストの十字架の福音を信じるものは、すべての罪が赦され、いのちなる主イエスとの交わりの中に入っている。
2.主との交わりによって光のうちを歩む(5〜7)
福音を信じ、神との交わりを持つ者は、光の中を歩む。神ご自身が光なので、主を信じる信者も闇の中を歩むことが出来ず、光のうちを歩む。光と闇の共存は出来ない。闇から光へと移された者は、罪のうちを歩めない。
3.罪を言い表すことの幸い(8〜10)
主との交わりがある人は、自分に罪があることを認め、その罪を告白する。光に照らされれば、罪汚れも明らかにされる。罪を認めず、悔い改めない者は、赦し
を受けられない。主の光に照らされ、罪を告白するものだけが、その罪を赦していただける。信者とは、罪を犯さない者ではなく、罪を悔い改める者である。