2018年10月21日
 創世記 1章31〜2章3節
題目 「労働と安息」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)要旨

 人は神の形に創造され、神が6日間働かれたので、私たちも働くように召されている。神が働きの後、7日目に休まれ たので、私たちも働きの後に休みに入る。労働と安息は、神の形に造られた人間が神の模範に従う特権である。私たち人間は、まず地上で各々その仕事を成し遂 げなければならない。神の休みに入るためには、まず神の業を成し遂げなくてはならない。安息への入り口は、6日間の働きによって開かれる。人は働くこと で、永遠の命の安息に至る。

 人間の労働は、被造世界に秩序を与え、発展を促す。つまり世界を管理することである(創世記1:28)。しかし堕落の結果、強者が弱者を支配 するようになり、労働も労苦に満ちたものとなった。土地は呪われ、労働は食べてゆくために働かなくてはならない惨めなものになった。しかしなお神は一人一 人をそれぞれの職業に召されている。それは食べることにとどまらず、神に召された貴い使命となる。この世の仕事も神からの召しであり、神から与えられた職 業を神からの召命、天職として受け止め、その仕事に献身することが大切である。どのような仕事に就くにせよ、その仕事を通して神の御心を実現させてゆく使 命がある。

 ダニエルの歩み。異教世界の王国で、神への信仰については妥協することなく、神に従うべきことを示し、その国の正義と公正が行き渡るよう努力した。ダニ エルは、異教徒の王や上司、また同僚たちを愛し信頼して彼らに仕え、彼らと共に働き、彼らからの愛と信頼を勝ち得てついには「ダニエルの神はほむべきか な」と告白するに至ったのは、私たちの良い模範。

 主イエスの歩み。人となられた神ご自身が、父親のヨセフと共に大工としてナザレの町で働き、故郷の社会に貢献し、ヨセフ亡き後、家族を支えた。
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