2018年6月3日
 マルコの福音書 9章38〜41節
題目 「反対しない人は味方」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)要旨

1.仲間でない者をやめさせたヨハネ
 愛の使徒と呼ばれたヨハネも、若いころは「雷の子」(3:17)と呼ばれるほど激しい性格の持ち主であった。彼は、十二弟子のように正式の弟子ではない 者が、主イエスの名によって悪霊を追い出すことに我慢できずにやめさせた。彼は弟子たちの代表者、代弁者として語ったのかもしれない。他の弟子たちも、同 じ考えだったのだろう。弟子たちの以心を支配していたのは、熱心ではあるが、狭い独善主義、また縄張り意識だった。

2.反対しない者は味方
 それに対して主イエスは、「わたしたちに反対しない者は、わたしたちの味方です」と、偉大な「最小限」の基準を示された。「わたしの名を使って、そこで祝福を味わう人があれば、わたしは喜ぶ」と主イエスは言われる。
パウロも、ピリピ1:15−21で「たとえ純粋な動機からでなく、党派心でキリストを宣べ伝える者があっても、私は喜ぶ」と言っている。彼も「あらゆる仕方でキリストが宣べ伝えられることを喜ぶ」ことのできた、「最小限」の基準に生きた使徒であった。

3.報いを失うことはない
 迫害の激しい当時、一杯の水は、たとえで終わらない現実のことで、どれほど貴重な慰めであったろうか。主の弟子になることは出来なくても、そっと一杯の 水を差し出し、渇きが満たされ、喜びにあふれる。それに対して、主は必ず報いを与えてくださる。どんなに小さなことでも、主のみこころを行ったしもべに、 恵みとして報いを与えてくださる。私たちも報いを与えてくださる主に期待し、今日も主のわざに励もう。
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