１．ペテロの正しい告白、間違った理解
　「あなたはキリスト」という、ペテロの告白は正しかった。しかし、その意味が分かっていなかった。その結果、その直後に主イエスの受難を否定し、主イエスの逮捕後、主イエスを３度否定した。

２．礼拝はキリストとの出会いの場
　礼拝は、主と出会うところであって、良い話を聞くところではない。キリストそのものに会うところである。「あなたがたは、わたしをだれだというのか」主 イエスのこの問いは、現在の私たちへの問いである。この問いが他人事である限り、礼拝が礼拝として成り立っていない。ペテロは、弟子たちの代表、また私た ち教会の代表として告白した。

３．主からの問いは、あなたにも
　弟子たちへの主イエスの教育は、ただただ「イエスは何者なのか」を教えるだけであり、他の何事でもない。「私が誰なのか、良く知りなさい。そうすれば、 あなたがたは立ってゆける。」「私を覚えて、私と共に歩みなさい。そうすれば立ってゆける。」弟子たちは十字架につまずき、主イエスを捨てて逃げ去った。 しかし復活の主イエスに出会った後、「あなたはキリスト」の意味が本当に分かった。それからの弟子たちは、十字架を見事に負い切った。彼らは教会の礎とな り、ほとんどの弟子は殉教した。