2017年12月31日
 詩篇 71篇15〜20節
題目 「一年の感謝」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)要旨

 神と共に歩んだ過去は、現在と未来の困難に打ち勝つ力を与えます。詩篇の作者は、これから迎える人生の晩年を思いながら、たとえ自分の力は衰えても、神の力は増し加えられるという信仰に立っています。人生の主導権が自分にではなく、神にあることを認めているからです。

 神と正しい関係を築いていても、人生には苦難があることを「あなたは私を多くの苦しみと悩みとに、会わせなさいました」(20)と、率直に告白していま す。そのうえで、自分が神の御前で生きられるように、また挫折しないよう引き上げてください、と祈り求めます。神は、私たちが苦しむときに、私たちを抱 き、重荷を共に負ってくださいます。神の愛は、私たちが苦しみに会うときほど強くなるのです。

 人生とは、月日が矢のように過ぎ去ってゆくものです。若者にもやがて老いの現実がやってきます。体力、気力、知力が衰えてきたら、いよいよ神の御手により頼めばよいのです。

 この1年も、主と共に歩むことができたことを、主が共に私たちと歩まれたことを、主に感謝しましょう。
このウィンドウを 閉じる