1.聖書のみ
カトリック教会は、聖書の権威のほかに、教会の伝承も信仰上の権威として認めていました。さらに、旧約外典もその権威を認め、そこから煉獄の教理を引き
出しました。しかしルターや宗教改革者たちは、66巻の聖書のみに聖典としての権威を認め、聖書に明らかな根拠のない教理や儀式を否定しました。
2.信仰のみ、恵みのみ
これは、「信仰義認」の教えとして知られています。カトリック教会は、キリストによって救われるが善行の効力も強調しました。これに対してしかしルター
や宗教改革者たちは、神の前に義とされるにふさわしくない罪人が、ただ神からの恵みにより、信仰によって神に義とされることを説きました。
3.万人祭司
カトリック教会は、聖俗二元論を強調し、聖職者と一般信徒を区別しました。しかし宗教改革者たちは、すべての信徒が神から祭司として召されており、一般
の職業も聖職者と同様、神からの天職であると教えました。これによって、すべての職業が神の栄光を表す仕事となることを教えました。初代教会の頃は、信徒
が自分の位置を正しく守っていました。新約時代の教会とその後二世紀の間の教会は、信徒中心の教会でした。(ロマ16章)