1.主イエスの福音宣教
「ヨハネが捕らえられて後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べて言われた」(1:14) ヘロデ・アンティパスが、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤと
不倫をし、結婚した。ヨハネはそれを悪いことだと責めた(6:18)。ヘロデはヨハネを捕らえた。そのときに、主イエスは立ち上がられた。その後ヨハネは
ヘロデに殺害される。しかし主イエスは伝道を止めるどころか、十二弟子を送り出された(6:12)。
2.主のことばを殺そうとする力
人々は、主イエスをヨハネ、エリヤ、預言者と思っていた(6:14、15)。エリヤは、カルメル山の戦いの時「こわれていた主の祭壇を立て直し」「12の
石を取った」(1列18:30、31)。
彼は礼拝を立て直し、民を一つにした。そして、王の前で主のことばを語った。エリヤの再来といわれた、主のことばを語るヨハネを、ヘロデは殺した。ヘロデ
は、主イエスをヨハネだと思った(6:16)。
3.主のことばはつながれてはいない
ヨハネは捕まえられることによって、ヘロデに主のことばを語り、パウロは捕まえられることによって、アグリッパ王に伝道した。権力者は、人を牢につなぎ、
殺すことは出来る。「しかし、神のことばは、つながれてはいません」(2テモ2:9) 主イエスは捕まえられ、つながれ、十字架で殺された。しかし、主の
ことばはつながれず、全世界に伝えられた。主のことばは殺せない。主のことばはつながれていない。私たちが黙れば、石が叫ぶ(ルカ19:40)。