2017年10月22日
 マルコの福音書 6章14〜29節
題目 「主のことばはつながれてはいない」
桑 照雄 牧師

説教(奨励)要旨

1.主イエスの福音宣教
 「ヨハネが捕らえられて後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べて言われた」(1:14) ヘロデ・アンティパスが、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤと 不倫をし、結婚した。ヨハネはそれを悪いことだと責めた(6:18)。ヘロデはヨハネを捕らえた。そのときに、主イエスは立ち上がられた。その後ヨハネは ヘロデに殺害される。しかし主イエスは伝道を止めるどころか、十二弟子を送り出された(6:12)。

2.主のことばを殺そうとする力
 人々は、主イエスをヨハネ、エリヤ、預言者と思っていた(6:14、15)。エリヤは、カルメル山の戦いの時「こわれていた主の祭壇を立て直し」「12の 石を取った」(1列18:30、31)。 彼は礼拝を立て直し、民を一つにした。そして、王の前で主のことばを語った。エリヤの再来といわれた、主のことばを語るヨハネを、ヘロデは殺した。ヘロデ は、主イエスをヨハネだと思った(6:16)。

3.主のことばはつながれてはいない
 ヨハネは捕まえられることによって、ヘロデに主のことばを語り、パウロは捕まえられることによって、アグリッパ王に伝道した。権力者は、人を牢につなぎ、 殺すことは出来る。「しかし、神のことばは、つながれてはいません」(2テモ2:9) 主イエスは捕まえられ、つながれ、十字架で殺された。しかし、主の ことばはつながれず、全世界に伝えられた。主のことばは殺せない。主のことばはつながれていない。私たちが黙れば、石が叫ぶ(ルカ19:40)。
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