2017年4月30日
 ルカの福音書 17章1〜10節
題目 「忠実なしもべ」
高桑 照雄 牧師

説教(奨励)要旨

1.神の前に忠実なしもべとは?
(1)兄弟につまずきを与えない。指導的役割をする人々の言葉や行動のせいで信仰を捨てたり教会の交わりを離れることがないように、つまづきを与えない。
(2)兄弟を赦す。神が望まれるのは、罪を犯した者が悔い改めて立ち返ること。それゆえに、神のしもべは兄弟を何度でも赦す。
(3)からし種ほどの信仰を持つ。兄弟をつまずかせず、何度でも赦すためには、主への信仰が必要である。

2.しもべの姿勢
 しもべは、最善の奉仕を主人に尽くさなければならない。その上で、「役に立たないしもべ、なすべきことをしたまで」という告白は、すべてが自分の力や努力ではなく、神の恵みの結果であることを認めること。
 神のみこころは、人を通して示される。特に教会のリーダーの信仰を通して、人は神を知り、信仰について学ぶ。神は、人を立てて人々を導かれる。神の代わりに人を通して語り、愛し、仕えさせるためである。しもべの最大の危険は高慢である。

3.キリストの模範に習う者
 最も忠実なしもべとなられた方は、主イエスである。仕えられるためではなく仕えるために来られ、ご自分のいのちさえも罪人である私たちの贖いのために与えられた。天の御座さえ捨てられ、十字架の死にまで服従された。
 主の弟子とは、主人であるイエス様に似せられてゆく者たちのこと。使命を達成するために命をも惜しまず、十字架を負われたイエス様が手本である。
 やがて神の前に出るその日に、「忠実なしもべ」と言ってもらいたい。使徒パウロのように、「走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通した」(第二テモ 4:7)と告白できる者となりたい。委ねられた使命を達成するまで走り続け、兵士のように命令に服従し、農夫のように汗を流し続けて、収穫の栄光を主にさ さげる、忠実なしもべになろう。
このウィンドウを 閉じる