1.主の選び
イエス様の生涯は、十二弟子を選び、訓練し、ご自身の使命を託し委ねることにあった。その方法は、生活を共にすることによって主の生き方を身近で見て学ばせることだった。彼らを任命された目的は、
(1)身近に置き、
(2)彼らを遣わして福音を宣べさせ、
(3)悪霊を追い出す権威を持たせるため。
これが十二弟子の使命であり、十二弟子は教会を代表しており、教会はその使命を今も後も受け継いでいる。教会は弱さや問題を常にかかえた存在であるが、
福音宣教はいつの時代、どの教会にも主の絶対命令である(マタ28:16-20、2テモ4:1-8)。そのために、弟子たちは新しく創り出されなければな
らなかった。14節の直訳は「12人を造られた」である。今も、主ご自身が私を新しく造りかえてくださる。(2コリ5:16-18、詩編102:18-
22)
2.造り変えられていった弟子たち
(1)シモン:ニックネームはペテロ(岩男)。彼はイエス様を3度裏切る。しかし復活のイエス様にお会いし、悔い改め、やがて岩のように変えられた。主の期待はその人を変える。イエス様は私たちを選び、期待し、生涯かけて造りかえて下さる。
(2)ヤコブとヨハネ: 野心家−天の御国のNo.2、No.3をねらった。(マルコ10:35-45)。 激情家−サマリヤ人を焼き殺そうと提案した。(ルカ9:53-54)
しかし、ヤコブとヨハネも主によって造り変えられていった。
(3)ユダ:最後まで変わらなかった人物、ユダ。彼は弱さのために堕落したのではなく、強さのためだった。自分を最後まで主に明け渡すことをしなかった。この強さにこそ、主に背く人間の悲劇、罪の本質を見る。
3.教会の使命
私たちも主に造りかえられ、弟子とされ、試みや苦難の中で福音を証しし続ける。それが教会の使命であり、それが教会の本来の姿である。