「あなたがたで何か食べる物をあげなさい」イエス様は、常識では考えられないことを命じられます。弟子たちは常識的な判断に基づいて、「できません」と返答しました。
これまで弟子たちは、イエス様の教えとわざとを観察する者たちでした。イエス様はこの出来事の前に、弟子たちを伝道旅行に送り出されました。その経験に
よって弟子たちは変えられたようです。イエス様は、「あなたがたで、何か食べる物をあげなさい」とチャレンジを与え、訓練されました。それからイエス様と
弟子たちは、本格的にチームとして動き始めます。
5000人の人々は食べて満足しました。余ったパン切れが12の籠にいっぱいになりました。12とは、イスラエルの12部族と12使徒を土台とした新約の
イスラエルである教会を象徴しています。イエス様が与えるいのちのパンを食べて満足するのは、5000人だけではなく神の民全体です。
食べて満腹になる様子は、宴会のようです。終わりの日には、神の国で、好きなだけ食べて飲んで、互いに楽しむ宴会が行われます。(黙示19:9)人々が
満ち足りて喜ぶ交わりに神の国が臨み、やがて完成される天のみ国を味わうことができるのです。人は、霊と肉の両方を持つ存在です。霊の糧も肉の糧もおろそ
かにすることはできません。霊と肉のバランスを通して、正しい信仰生活を送ることができます。
地上の必要も大切にされたイエス様は、「天を見上げ」(15)られました。地上の問題、地上の必要があるときも、天を見上げ、肉の問題も霊の目で見ましょう。イエス様は肉の必要も霊的に解決されます。究極的な問題は、霊的なことです。
霊の目で、自分の生活を省み、神の目でこの世を見ましょう。神のみことばに従順に従いましょう。