2017年2月19日
 ペテロの手紙 第一 1章13〜21節
題目 「『終わりの時』を覚えよ」
高橋 善樹 先生

説教(奨励)要旨

 新約聖書は「終わりの日」と「終わりの時」をはっきり分けて用いています。「終わりの日」は、私たちの救いが完成 し、神の御国に迎え入れられる日。「終わりの時」は? 私たちは、この「時」をどう理解し、どう生き、どう宣べ伝えたらよいか。みことばを丁寧に読んでま いりましょう。
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1.「終わりの時」をどう理解したらよいでしょうか
 ヘブル書1:1-3、第一ペテロ書1:20、ローマ書13:11等のみことばを総合すると、3つのこととして理解できます。
(1)「終わりの時」:始めがあって終わりのある一定の期間、時代。
(2)始め:主イエスが、人となって来られた時=”終わりの時の始まり”。
   終り:「終わりの日」=”終わりの時のおわり”
(3)神は「終わりの時」を備えられ、主イエスである救い主を与えられて救いの完全な手立てをこの世に注がれました。

2.「終わりの時」をどう生きるべきでしょうか
 ローマ書13:11-14から教えられたいのです。
(1)11節は「終わりの時」の理解をあてはめるとよくわかります。
(2)”どう生きるべきか”パウロは奨めます。「昼間らしい正しい生き方」(13節)=「日中歩くように慎み深い生活・歩み」をして。
 具体的には、「主イエスを着て生活する・歩む」(14節)=主イエスを信じ、主イエスと結びついて、主イエス(=インマヌエルの主)と共に生活し・歩んでいただく生き   方をもって、です。

3.どう宣べ伝えるべきでしょうか
(1)未信者の方々は「終わりの日」も「終わりの時」をも知らず・信じずに「終わりの時」(=突然やって来る「終わりの日」と隣り合わせの時。主イエスによる開かれた救いの時)を私たちと共に生活している方々であることを覚えたいのです。
(2)私たちは、宣べ伝えたいのです。
  a)「終わりの時」を備えられている愛なる神を讃えることをもって、
  b)主イエスを信じる平安をもって、
  c)目覚めて、慎み深い生活をもって、です。

<結び>主イエスの到来から2000年が経ちました。「終わりの時」はいつまで続くでしょうか。「終わりの時」である今を知っている私たちは、この時を平安とともに目を覚まして生活してまいりましょう。
第二 ペテロ書3:3-4、8-9
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