会堂管理者ヤイロは、重病の一人娘(ルカ8:42)を癒してくれるよう、イエス様に懇願しました。しかし帰宅途中、無情にも最愛の一人娘の死の知らせを受けました。
「ご主人、本当に残念ですが、お嬢さんは先ほどなくなりました。もう先生に来ていただかなくても良くなりました」
絶望のどん底に突き落とされたヤイロに、
「恐れないで、ただ信じていなさい」とイエス様は権威のある、希望と慰めに満ちたことばをかけられました。
そして家に着くと、イエス様は、死の床に寝ている娘に呼びかけ、起こしてくださいました。
「タリタ、クミ」「娘よ、起きなさい」
主イエスは死んでよみがえって、最後の敵である死を完全に滅ぼされました。
それなら、私たちは何を恐れることがあるでしょうか。よみがえりの主イエスは終わりの日に、私たちにも「起きよ」と命じられます。「起きなさい」と優し
く声をかけられます。キリスト者にとっての死とは、永遠のいのちへと起きあがる、天の御国で目覚める、愛する人たちと再会する希望に変わる時です。