今から2000年前に、パウロがこのアテネに行った時の話です。そこには、人間が考えだして、人間が金や銀や石で
作った神がいっぱいありました。パウロは、アテネの町のあちこちに偶像があることに怒りました。パウロは、この世界を造った神を伝えました。アテネの人た
ちは、新しいことを聞いたり見たりするのが大好きでした。
「パウロとかいう者が、外国の新しい神のことを教えているらしいぞ、聞きに行ってみよう。」
そこでパウロは、アテネの人たちをまずホメました。
「アテネの皆さん、あなた方は、神様を真剣に求める素晴らしい方です」
するとみんなは、「うんうん」とうなずきました。
「皆さんがまだ知らない、本当の神様のことを教えてあげますよ」
「皆さんは、色んな物を拝んでいるけど、本当の神様は、この世界の全てを造られたただ一人のお方です。」
「太陽も、月も星も、人間も動物も、花も鳥も、全部神様が造ったんです。」
「人間が金や銀や石で造ったものは、神様ではありません。」
みんなそんなことを聞いたことはなかったのです。
「皆さん、本当の神様を信じて下さい。」
「神様は、救い主イエス様をこの世界に送ってくださいました。。そして私たちの罪の代わりに十字架にかけられたイエス様を、よみがえらせたのです。」
けれど、そこまで聞いていた人々は、
「何だそんな話か。死人が生き返っただなんて、そんな馬鹿な話があるものか。」
「続きはまた後にしよう、帰ろ帰ろ。」
最初はいっぱい人が集まって聞いていたのに、みんな帰ってしまいました。
一生懸命話したパウロは、ちょっとがっかりしました。けれど、その中にも、神様に選ばれた人たちがいた。裁判官、他の何人かが、イエス様を信じました。
私たちがイエス様のことを他の人に伝えるとき、それは無駄ではありません。信じない人にはバカバカしく思えても、信じる人にとっては神様の力だからです。
(第一コリ1:18)