レアの結婚は幸せではなかった。夫からは嫌われ、妹はライバル、父はレアを駆け引きの道具に、モノのように扱った。彼女は誰にも愛されなかった。
しかしただ一人、レアを愛している方がいた。それは神様。そして、誰にもできない特別な仕事をさせようと計画された。いつの日か、この世界を救い出すと
いう特別な計画を、レアの子孫を通して成し遂げようと神はお考えになっていた。そのため、愛のない結婚生活の中にも神はレアを祝福してくださり、多くの子
供を与えてくださった。
レアはやがて、神様からの愛のまなざしに気づく。そしていつまでも自分をかわいそうがってはいなかった。夫が自分を一番に愛してくれなくても、自分がラ
ケルのように美人でなくても気にならなくなった。「私を選び、私をいつまでも諦めず、変わらずに永遠に愛してくれる方がいる。」
神様がレアに与えた仕事、それは彼女の子孫に天国から来られる王子が生まれるということ。それは神の大切な一人息子。この王子は、神の民を愛し、命を捨てて救ってくださるお方。
この王子の愛を受けてはじめて、私たちも輝き始める。そして美しい姿へと変えられる。そう、レアのように。