<初めに>自分の救いの確信について疑い深くなるときがあります。この不安の理由と解決の道を聖書に聞きたいと思います。
<御言葉の確認>1〜2節 コリント教会にあった問題
1〜2節 先にパウロが福音を宣べ伝えたのに再度福音を知らせる理由は何か。
その福音中最重要な「主の復活」教理を受け入れていたのに、今は「復活の否定」となる考えが現れてきたので正す必要があった。
3〜5節 この異端的言動の重大性
主の復活の事実はキリスト教会の中心教理ですので、死人の甦りの否定は教会の否定になる重大な異端的行為でありました。これをどう扱うか否かによっては次の重大な課題の提起になります。
<この箇所から教えられること>
1.死人の復活はないという人間的な教えが神の言葉に変わることはできない。
2.パウロのコリントの教会に対する愛に教えられる。
・愛の心と厳しさは一体。しかし、異端であると決めつけない。
・重大な違反に対して感情的ではない。
・コリントの教会の実態はクロエの家の者からの報告による。(1:11)
つまり仲間割れが(1:10〜31)、ねたみ争い(3:3)、御霊の働きに関する無知(2:14)、教会観の幼さ(3章)、不品行(5章)や、争いと告訴合戦(6章)、その他パウロへの誹謗中傷(第二コリント11:8)など、教会の実態に拘わらず御言葉による分析と説明は冷静で霊的。
・偶像礼拝と世俗にまみれた群れを「神の教会」と呼び(1:2)、
神の永遠の愛に捉えられて主の同じ身体として痛む(6:11、15)。いつも感謝し祈っている(1:4)。さらに、神の建物(3:9)、神の神殿(3:16)、聖霊の宮として時空を超えて聖別し敬愛する。究極愛の伝承(13章)、テモテ派遣の実践愛(7:17)。
3.福音をしっかり保持する
救いの確信は何処から得るのか.復活して今も生きて語る主の御言葉からです。
ペテロは言います(第一ペテロ2:2)。「生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、みことばの乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです。」その乳は今何処に流れているのですか。
今も生きて働き続けている聖霊の宮と呼ばれるキリストの身体でありキリストの教会です。それは母なる教会とも呼ばれます。