ペテロはいつも使徒たちのリーダーで、とにかく熱心であった。主の召しがあったときは、いっさいを捨てて主に従った。イエス様の神としてのご性質をすばやく認めて、「あなたこそ、生ける神の子キリストです。」と告白した。
しかし「たとい全部の者がつまずいても、わたしはつまずきません」と大見得を切ったペテロだったが、最後には女中のことばさえ恐れて、三度までも主を拒
んでしまった。そのことを知っていた主は、彼の信仰がなくならないように祈られた(ルカ22:31-32)。そして主は愛に燃える目で彼を見つめられた
(ルカ22:61-62)。
欠点の多いペテロを、復活の主は取り扱われた。ガリラヤ湖の岸辺で、主は彼に再献身を求められた。「ヨハネの子シモンよ、あなたはこの人たちが愛する以上に、わたしを愛するか」と。ここに、主の愛に縛られたキリストのしもべ(奴隷)ペテロができたのである。
私たちも主の愛に縛られて、「はい、主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです」と答えよう。