2014年8月24日
 イザヤ書54章7〜10節
題目 「来たりませ、平和の主」
高橋 善樹 先生

説教(奨励)要旨

 私たちの国は今、69年続いている戦争をしない国から、集団的自衛権の行使を認め、戦争のできる国へと変わろうとしています。この事態を日本のキリスト者としてどう生きればよいのか。イザヤの預言に教えられたいと思います。
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1.人は、自力で地上に平和を築くことができないことを認め、神様に平和を願い求めるべきことです。
 地上の真の平和は、万物を創造し、治めておられる神様だけが与えられます。人に知恵と力では、平和をつくり出すことは、決して出来ないことを知るべきで す。アダムの原罪を負った人の心は、むさぼり、ねたみ、いかり、にくしみに満ちており、この心を罪とされる神様との平和はありません。神様は、人の罪の心 と行いをなすままにされ、戦争に代表される悲惨を悲惨のままにされます。悲惨な事態をもって人の罪をあばかれるとともに、悔い改めてたち帰ることを忍耐強 く待っておられます。こういう形で、今、神様は、この世を支配されているのです。これが、今のこの世界ではないでしょうか。
 人は、自力で地上に平和を築けないことを認め、悔い改め、神様に平和を乞い願うべきです。そして、平和を造り出す者は、その先頭に立って「平和の主よ。来りませ」と叫ぶべきことを覚えたいのです。

2.「平和の契約」において、神の御名を知る者とされたいことです。
 神様の「平和の契約」の源(みなもと)は、何でしょうか。「平和の契約」が揺るがない・動かないことの裏付けは何でしょうか。
 神様の正しさ・義から溢れ出る、慈しみ・ご愛、そして、あわれみです。すなわち、神のご本質、神の御名です。この神様の御名を信じ、神様の「誓い、約束」(9節)を信じる人たちこそが”平和を作る人たち”です。私たちであることを覚えたいのです。

<結び>エレミヤ書29:11を覚えたいと思います。
 「わたしたちの平和の契約は、動かない」と言われる神様は、私たちに平安と将来と希望を与えるご計画を心に留めてくださる真実な方です。私たちは、神の 真実に、平和の君(イザヤ9:6)であるイエス様を信じて、生きてお応えし、平和を造り出す使命に生きてまいりましょう。
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