2014年6月8日
 ローマ人への手紙14章20〜23節
題目 「すべてを神の御前で」
高橋 善樹 先生

説教(奨励)要旨

 この手紙の12章以下でパウロは、イエス様を信じて救われた者は、どう生きるべきかを勧めますが、14章からは、 教会生活、とくに信徒間の交わりのあり方についてです。今日の箇所でパウロは、交わりについて自分の信仰(確信)を神の前で確かにされることを勧めて、キ リスト者の自由について教えます。第一コリント8:4-13を参照します。
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1.キリスト者の生き方について、自分の信仰(確信)を神様の前で持っていることの大切さを覚えたいのです。
 現実の生活をキリスト者としてどう生きるか。すべて聖書に書いてあるわけではありませんし、神様がみこころとして命じても禁じてもいないこともありま す。それで私たちは、自分なりの何らかの決断をして生活をしているのですが”何らかの決断”は、自分の信仰(確信)として、いつも「神様の前で」行われる ことが大切です。聖書から、説教から、信徒たちから教えられ、神様との交わり(祈り)の中から起こされるべきです。「信仰(確信)から出ていないことは、 みな罪です。」(23節)とある通りです。息が詰まりそうかもしれませんが、礼拝から礼拝への生活をしている者の”何らかの決断”は、御霊に導かれ、神様 の前で祝福されていることを感謝をもって覚えたいのです。

2.信仰(確信)を持ちながらも、自由な交わりが出来ることの大切さを知っておきたいのです。
 ”自分の持っている信仰(確信)は、神様の前で自分と神様との間で保たれ、持ち続けるべきもの”(22節参照)、「それぞれが、自分の心の中で確信を持つべきこと」(5節)です。
 さらに、キリスト者は、交わりの状況、(さばき合い、つまずきを置く 13節。等)を自覚し、他者によく配慮し(「信仰の弱い人を受け入れ」14:1、 「つまずかせず」21節)、教会を建て上げて行くために(「神のわざ」20節)自分の信仰(確信)を大切にしながら、しかもこだわりをなくし、さばかず、 自由な交わりに開かれていることが大切です。
 これが、キリスト者の生き方についての自由です。パウロの生き方(第一コリント8:4-13)を心に留めたいと思います。

<結び>第一 ヨハネの手紙 3:21-24
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