2014年5月11日
 ローマ人への手紙14章13〜19節
題目 「愛による歩み」
高橋 善樹 先生

説教(奨励)要旨

 パウロは12章以下でイエス様を信じて救われた者は、どう生きるべきかを勧めます。そして、14章からは教会の交わりについてです。
 今日の箇所でパウロは、飲食のことでさばき合わずに、神の国を約束された民として、愛をもって平和と教会を形成せよと教えます。

                 *

1.”教会の成熟”を考えるヒントを13章から教えられたいのです。
 パウロは”さばく”という重い罪を犯さない努力をしながら、それ以上に、さばきの原因となることを交わりに持ち込まないことを勧めます。また、「心から 互いに愛し合う」(12:10)ことの妨げになるもの、つまずきになるものを置かないことを一人ひとりが心がけ、実行しようと勧めています。思慮深い、慎 みのある成熟したキリスト者の心がけを教えています。このパウロの勧めから”愛と赦し”において教会の成熟を前進させる(2014年度教会指針)ためのも う一つの知恵を与えられたいと思います。

2.”愛による歩み”(15節)が起こされる2つの原点を再度、確かにしておきたいことです。
(1)教会の交わりにおいて、些細な事でさばいて、愛による歩みをしていないと、どういう罪を犯すことになるのかを重く受け止める必要があります(14:3〜4)。重く受け止めても、
(2)私たちの”愛による歩み”は、神様の前では不完全です。私たちは、イエス様が代わって死んでくださったそのご愛に、自分を空しくして与(あずか)って、兄弟姉妹
を愛することが出来るだけであることを覚えたいのです。

3.「神の国は、・・・聖霊による喜びである」(17節)ことを心にとめたいことです。
 「神の国」は、神様のご支配が完全に現わされる国であり、やがて来る「終りの日」に実現する国です。ところが、聖霊は、信じる者に、”やがて”ではな く”今、ここで”「神の国」へと導いてくださり、その栄光・すばらしさを味あわせ、平安を与えてくださいます。「神の国は、聖霊による喜びです」。私たち は、この喜びにいのちを得て、隣人を愛しながら生きてまいりましょう。
<結び>
ヨハネ福音書15:12〜13
このウィンドウを 閉じる