2013年8月11日
イザヤ書54章7〜10節
題目 「神との平和」
高橋 善樹 先生

説教(奨励)要旨

 イザヤの預言から”平和をつくる人たち”(マタイ5:9)とは、どういう人たちのことであるのか、を教えられてまいりたいと思います。

                           *
1.真の平和への道を知っている人たちです。
 地上の真の平和は、万物を創造し、治めておられる神様だけが与えられることを信じ・知っている人たちです。人の知恵と力では、平和をつくり出すことは、決して出来ないことを知っている人たちです。
 平和への道は、神様による以外にないので、神様の「平和の契約」を信じ、ひたすら神様に祈り求める人たちです。

2.神様との平和を持っている人たちです。
 平和とは、戦争のないことではなく、平和の最も深い源(みなもと)は、人の心にあるので す。アダムは原罪を負う人間の心には、神様との平和な関係はなく、心に神との平和のない者たち(罪人)の地上には、平和はありません。しかし、神様は、イ エス様によって平和な関係を回復(和解)されます。神様との平和を持つ人たちをイエス様(=平和の君。イザヤ9:6b)によって、神の子(マタイ5: 9b)として生まれさせなさったのです。私たちのことです。喜びましょう。

3.神様の御名を信じる人たちです。
 神様の「平和の契約」の源は、何でしょうか。「平和の契約」が揺るがない・動かないことの裏付けは何でしょうか。
 神様の正しさ・義から溢れ出る、慈しみ・ご愛、そして、あわれみ(=神様の御名)です。「平和の契約」は、ここから産み出され、かつ揺るがない・動かな いものとされているのです。ですから、この神様の御名を信じ、神様の「誓い」(9節)を信じる人たちこそが”平和をつくる人たち”です。私たちであること を覚えたいのです。

【結び】<昭和は逝(ゆ)かず八月のある限り>(朝日俳壇)
 私たちは、日本のキリスト者として、神のご支配の出来事である広島、長崎,敗戦を記憶し、平和をつくる者として、この8月を心に刻み、8月を逝かせず、神による平和を祈り続けてまいりましょう。(ローマ5:1)。
このウィンドウを 閉じる