2013年6月9日
ルカの福音書15篇12-13節
題目 「ここに愛が」
加藤正之牧師

説教(奨励)要旨

<今日の聖句>「死んでいたのが生き返り、いなくなっていたのが見つかったのだから。」

1.(復習)神は自然や全ての存在を超越されている方。超越者でない人間ならぬ自然下にある人間が超越者の存在を証明することは不可能とする。そのあまり超越者なる神の存在を否定するに至るのは残念である。

2.超越者なる方は自ら自然の領域や法則を超えて御自身の方からその愛を啓示されていたのである。それが聖書の告げる真理なのであった。神の存在は悪意ある者や真実の愛や義を自分の欲望によって避けようとする者には見えてこない。

3.自己の欲求によって人生の計画を遂げようとする者には砕かれない限り真実を知ることが出来ないし、義なる完全な神は自分にとって都合の悪い存在とし て、本能的に避けてしまう。そのような神の否定者に神の啓示は見えて来ないし来たとしても理解することはできないし、自分に都合のよい理由や偶像を造って 事を済ませようとするだけである。

4.父や身内の奨めを振り払って、ひたすら自分の欲望の実現に生きようとした放蕩息子は神の思いと衝突し、気がついた時には、父から受けた財産はみな失っ てしまっていた。しかし砕かれた謙虚さを取り戻した時、父の元に帰ることが最善との判断を得た。神の前に悔い改めた時、父と生きる本来の関係を取り戻すこ とができた。父は何も責めず、死んでいた息子が生き返ったといって抱きしめる。ここにも超越者からの愛の手紙が記されている。
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