1.ダビデは紀元前900年代の人。この歌の27篇も戦場に身を置いた彼の姿が想像(1-3節)。しかし、彼が歌うのは戦場で戦う神の姿。
2.4節:地獄絵図が繰り広げられる中で、一つのことを求めると言う。誰もが戦場で慕うのは故郷の香りでしょう。幸せな団欒でしょう。彼が戦場で求めた一つのこととは何であったか。
3.それはいのちの日の限り、主の家に住むことであり、主の麗しさを仰ぎ、その宮で思いにふけることだという。彼は神との交わりに絶大な価値があることを知っていたのです。王の関心は権力や富の問題ではなかったのです。
4.彼がそう願う理由は何か。悩みの日に私を隠れ場に隠し幕屋の奥に隠まい、盤石の岩の上に私を置いて下さり、取り囲む敵の上に私の頭を高く上げて下さる実に親しい方が神であることだ。
5.彼が戦場で夜空を見上げてその創造者の遠大な存在に打たれ畏れ慄(おのの)いて歌った彼の歌を私たちは知っている(詩編19:1-6)。その方は神々
しい方であるばかりか、私を助け心の深いところの悩みまで知って不思議にもその悩みにぴったりと適(かな)った慰めと力を与えて下さる。神は私たちと親し
く交わって下さる方であったのです。