2013年1月13日
エレミヤ書29章10〜14節
題目 「将来と希望を与えられる神」
高橋善樹先生

説教(奨励)要旨

 エレミヤ書29章は、全体がB.C.594年に書かれたエレミヤの手紙による預言です。宛先は、B.C.597年にバビロニアに捕囚にされた南ユダ王国のイスラエルの民です。この捕囚の同胞を励ますのが、この預言の核心です。

<聖書個所の説明>
1)11節は、世界に、人類に与えられた預言
 エレミヤは、神様のご計画を覚えながら、戦争に明け暮れるこの当時の世界の国々の動きを冷静に見つめた、真に国を、民を愛する預言者です。
 バビロニアはアッシリアを滅ぼし、バビロニアは、ペルシャに滅ぼされ捕囚の民は、エルサレムに帰る(B.C.538年)預言が与えられています(10 節)。 エレミヤはさらにその先のイスラエルの将来について、神様のご計画の預言が与えられていますが、その預言は既にイスラエルという一部族を越えて世 界に、人類に与えられた預言となっています。それが11節の希望の預言です。

2)私たちの使命
 あわれみ深い神様は、人間には築きえない人類の希望ある将来をご自分で計画され備えられたのです。ただし、人間が、自分の手に望みのない事を認め、悔いて神様に乞い願うことを求められます(12、13節)。
 13節「わたしを見つけるだろう。」は、イエス様を備えられ、遣わされた父である神様を見つけた今日の私たち一人ひとりについての預言です。
 私たちには、真の平和・平安、希望、人類の将来を神様に呼び求め、祈る使命があります。神様は、イエス様にある私たちの祈りを聞くと約束されたからです(12節)。この年も喜びを持ってこの使命に行きたいと願う者です。
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