心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。(マタイ福音書5章3節)
貧しい者は幸いです。神の国はあなたがたのものですから。(ルカ福音書6章20節)
18:9 自分を義人だと自任し、他の人々を見下している者たちに対しては、イエスはこのようなたとえを話された。18:10 「ふたりの人が、祈るため
に宮に上った。ひとりはパリサイ人で、もうひとりは取税人であった。18:11 パリサイ人は、立って、心の中でこんな祈りをした。『神よ。私はほかの人
々のようにゆする者、不正な者、姦淫する者ではなく、ことにこの取税人のようではないことを、感謝します。18:12 私は週に二度断食し、自分の受ける
ものはみな、その十分の一をささげております。』18:13 ところが、取税人は遠く離れて立ち、目を天に向けようともせず、自分の胸をたたいて言った。
『神さま。こんな罪人の私をあわれんでください。』18:14 あなたがたに言うが、この人が、義と認められて家に帰りました。パリサイ人ではありませ
ん。なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです。」(ルカの福音書)
テーマ:キリストの福音は、貧しさ、病、罪など問題を抱え苦しむ人を、幸せと宣言する
1.心の貧しい人は、神に対し謙遜になりやすいから
「福音」とは1.絶望からの大逆転勝利 2.人間の力は全くいらない、神の力による勝利
「心の貧しい人」とは、自分に失望した人。だから憐れみ深い神にすがる。信仰は、初めから終わりまで「主よ、私を憐れんでください。」(キリエ・エレイソン)という謙遜につきる。逆に人の主な罪であり、人生を狂わせるのは、自らを神とし、神を拒む高慢さ。
「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。・・・あなたがたは、苦しみなさい。悲しみなさい。泣きなさい。あなたがたの笑いを悲しみ
に、喜びを憂いに変えなさい。主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます。(ヤコブ4:6、9〜10)
2.心の貧しい人が招かれる「神の国」がすばらしいものだから
福音の鍵は、「キリストは何のために十字架に架かったのか?」豊かさ・成功・健康のため?
天の御国(マタイ)=神の国(マルコ・ルカ)=永遠のいのち(ヨハネ)=神による統治
福音は人を罪から救い、心に、生活に、神の国をもたらし、やがての天国へと導く。
「神の国は飲み食いのことではなく、義と平和と聖霊による喜びだからです。(ローマ14:17)
「わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。」(ヨハネ4:14)
「神は、この世の貧しい人たちを選んで信仰に富む者とし、神を愛する者に約束されている御国を相続する者とされたではありませんか。」(ヤコブ2:5)