2012年12月23日
ルカの福音書2章1〜20節
題目 「平和の神」
加藤正之牧師

説教(奨励)要旨

 誰もが平和(14節)を望む。平和に対立する民族や国家間の争いや戦いも、その起源を遡れば、人が神に逆らったこ とによる。神こそすべての存在意味を知る秩序の根源であるのに、人は自己の欲望を原則として互いに対立し争っている。ローマとヘロデ王の支配下の暗き時代 に、今、飼い葉おけの中に平和の君と呼ばれた幼な子イエスは眠っている。この方こそ神が人となって来られた姿であった。

<聖書の事実と説明>
2:1〜7)ヘロデ王(前34〜4年)の世に皇帝オウグスト(前31〜後14年)から住民登録の勅令が出て、ヨセフとマリヤを伴って、先祖の町ベツレヘムに向かいそこで救い主イエス キリストを生んだ。

 8〜14)野宿していた土地の羊飼い達に大勢の御使いが現れて、救い主が生まれ飼い葉おけに眠っていることを告げて神を賛美して彼らを離れた。

 15〜20)羊飼いが急ぎ行って見ると、ヨセフとマリヤとイエスを見いだして、御使いが告げた通りであることをマリヤや人々に話した。マリヤはこれを心に留めた。

<ここからの教え>
 1)救い主は王侯貴族の家柄と無関係な場所に生まれた。
   無力な姿。完全に人となった。家柄や血筋の力によらない。神の方法は武力や人間的な発想から来る手段によらない。

 2)神との和解をもたらす「神の子羊」として(ヨハネ1:31)来られた。

 3)今もキリストは圧倒的な人々によってただの宗教的な偉大な人と呼ばれている。
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