2012年11月18日
使徒の働き7章54〜60節
題目 「苦難も失望に終わらない」
加藤正之牧師

説教(奨励)要旨

<序>信仰の道こそ苦難は避けられない。ヨハネ16:33 世にあっては患難がある。

<聖書の事実>ステパノが「聖所と律法」(6:13)に逆らう言葉を述べたとする偽証に対して、彼は7章全体にわたって反論。

1.「聖なる所」との偽証に対する反論
 アブラハム以来、礼拝する聖なる所は一定の場所ではなかった。ダビデに対してさえ、一定の場所に神殿建設を申し出た時、神はその必要を認めなかった。何故ならキリストを信じる永遠の群れが神殿だから。

2.「モーセの律法に逆らう」との偽証に対する反論
 モーセがシナイ山で律法を受けている最中に、偶像を造り礼拝して律法を破ったのはイスラエルの先祖。モーセが「預言した方」が来られたのに、これに逆らって殺す者となったのはあなた方であると断罪した。
 これを聞いた敵対者たちは歯ぎしりした。主が「神の右に立っておられるのが見える」(56)との言葉に彼らはステパノを襲い石で打って殺害した。ステパノは「彼らにこの罪を負わせないで下さい」と叫び眠りについた。石を投げる者たちは自分の着物をサウロの足元に置いた。

<この個所からの教え>

1.「神の右に立っておられるのが見える」これが霊的現実。聖書的現実。永遠の致誠所に見る現実。時空を超えて今主は私たちと聖霊の宮を共有。

2.ステパノは天を見ながら未来の現実を見る。(ヘブル11:13-16、15、19)
 神の完全な愛から出た救いの計画は永遠の神の国に至る。(ヘブル6:10、)
 罪深い人間の歴史は虚ろな現実。この歴史を貫く永遠こそ真の現実。

3.だから、神の家である教会に忠実であれ。(ヘブル3:6)
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