<序>
あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。(ガンジー)
変化の願望は誰もが持つ。初代教会で大変化の体験者と言えばペテロとパウロか。
<聖書の事実>
33節 ペテロ達の説教は自己変革のあかしだ。それを聞く者はイスラエルの躓きが「自分たちである」と指摘されたと思って怒り狂い弟子達を殺害しようとした。
34-40節 そこで、名高い律法学者ガマリエルが立ち彼らを説得した。「最近反乱者達が次々と自分こそ世を変える者であるかのように語り、多
くの人々を従えたが皆自滅した。だから、イエスに従う群れも放っておけ。人から出た者は自滅だ。神からの者ならそれは滅ぼせない。まかり間違えば我々の方が神の敵ともなりうる。鞭打っ
て、その名を語るなと命じて釈放した方がよい。」議会は静まり使徒達を釈放した。
41-42節 使徒達は、御名のために辱められる者に値する者とされたことを喜び、議会を出た。そして、毎日、宮や家々で、イエスがキリストであることを伝え続けた。
<説明と教え>
議会の熱狂派は17節<妬み>から<殺意>に変えて鬼のような生き物に変化したか。もはや人でなくなっている。彼らの自己確認機能は不能と化していた。
立派な学者ガマリエルはどうか。感情に流されず冷静に彼らを見て、神の敵になりかねないことを忠告する。さりとて、明確な判定を下せない常識的な習性は自分の汚さない「自滅」を期待する。しかしその立場を変えられないし変わろうとしない彼こそ自滅者か。