2012年6月3日
使徒の働き2章1〜21節
題目 「神の力に立つ教会」
加藤正之牧師

説教(奨励)要旨

(1)「新しくなる」のテーマをさらに追い続けよう。
 「新しくなる」とは聖書では、聖霊より「古き人」を脱ぎ「新しき人を着る」ことでした。しかし、この取り組みは個人的には比較的易しい。しかし、群れとなると困難です。

(2) 今日の聖書の箇所は個人と群との関係に触れる事件を記します。
 a)1-13節:五旬節のできごと それはユダヤの歴史を一区切りさせる大事件であった。
   1- 3節: 力強い聖霊の降臨と共に、4節:弟子たちが他国語で話し始めた。
   5-11節:他国で生れ育った大勢のユダヤ人たちが、彼らの国々の言葉で弟子たちが話すのを聞いた時、「彼らはガリラヤ人ではないか!」と驚く。
   12-13節:この時、目撃者の群れは「神の大きなみわざを語ること」に注目した人達と、他は「酒に酔っているのだ」と、この世的解釈をする人達との二つに分かれた。 
 b)14-21節:これに対しペテロの説明はどうか。この現象はヨエルの預言の成就。ユダヤ人のみでなく全ての国の信仰者に注がれる御霊の一大変革の到来とする。

(3)以上のまとめ
 a)聖霊はユダヤ主義集団との決別を導く 古き悪しき伝統の破棄
 b)4節:他国の言葉を語る現象は世界への宣教を示す。偉大な飛躍と聖霊の助け 
 c)5-13節:御国の新しい使命によって、新しく生きることを体験している。
   13節:世界を民族で分けるのではなく、世界が信じるか否かで分ける時代に突入。これは「終わりの日の主の名による救い」(21)に対応
 d)17節:新しい賜物を与え、預言、幻、夢を語る人に変えて活かす。
 e) 群れの枯死は個人の死。しかし個の変化は群れの変化。教会はこの永遠の聖霊の力によってこそ始まった。永遠とは「常に新しい」。永遠者のいます教会は常に新しい。
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