「らんぷの灯りを大きくしてくれ。暗闇の中を通って家に帰りたくはない。」オー•ヘンリー(20世紀のアメリカを代表する短編小説家)の臨終のことばです。人は本能的に闇を嫌い避けようとします。
この119篇の作者は避けようにも降りかかってくる苦難と迷誤に満ちた人生を闇とみていたのでしょう。その闇を開く光は「あなたのことば」と言います。
「わが足」の言葉は足元の障碍物でふらつきそうな日々を暗示しているようです。「ともしび」は足元を照らすランプです。「道」は人生の進むべき道筋で
す。「あなたのみことば」の<あなた>は親しく呼び掛けることのできる創造主の神を示します。その<ランプ>であり<道>を神が用意されていたことを知っ
た作者の感動が聞こえてきます。光はかつて造られたときに全ての人の心に記されましたが、神との交わりを裏切った時に闇が人を支配し、人生は悲しみと苦み
の人生に変わりました。最初の光の残照では不鮮明になり闇を光、光を闇にする迷誤に」人をおとしいれました。
彼は107で酷い悩み、109いのちがけの必要を知り、110では悪者の罠に会います。
しかし、神は永遠の昔からキリストを立てて光としてくださいました。キリストのことばと聖霊によって鮮明な光を与えて真の道と知識によってこの私を守られたのです。