■質問

家族はみんな仏教徒です。
先祖のお参りや行事に参加するのは教義に反しているのでしょうか?

■回答

行事に「参加するだけ」なら問題ないと思います。

中には、厳密に考えて、葬儀に参加しないという方もいらっしゃいます。
ただ、葬儀は日本人にとっても重要な意味を持っています。 特に親しい人を亡くした方に
とっては、身内の者の葬儀出席は大きな励ましです。
日本人にとってクリスチャンの身内だけ葬儀に出てこないのは理解できない方が多いと
思います。
私の場合、身内の関係の葬儀に関しては、普段からよく祈ってキリスト教の葬儀の意味や
キリスト教の教えをあかししたりして、理解をしてもらうように少しばかり努力いたしました。
そうすると、むしろ、私に対して配慮してくれて大いに助けられました。
また、身内の場合なら、陰に廻って手伝うように心がけるよ努めるのも大事かと思います。

近所の葬儀の時には、あらかじめ「御宗旨が違いますので」受付の人に断って、線香を
上げるのを勧められても丁寧に断るようにしております。止む無く線香を上げる祭壇の前に
立つことができた場合、丁寧に親族来賓の前に礼をして、香台の前では、天に向かって
心で、亡くなられた方を通して示してくださった、神の恵みを感謝するようにしています。

しかし、死んだ人を神のようにして拝むと言うのは、私にはできません。真の神以外のものを
神のようにして拝むと言うことは、真の神に対する裏切り行為です。
自分の主人以外の人を自分の主人として迎えることはできません。それと同じように、唯一の、
神以外の神々を自分の主人として向かえることは、良心が赦さないのです。 

先祖を敬う行為は悪いことではありません。ただ、先祖を神として礼拝する行為はよろしくない
と思います。